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参道のお店あれこれ



 天満宮の駐車場から西鉄太宰府駅前を過ぎて境内まで、400m程の真直ぐな参道が通っています。江戸時代の絵図面には、参道の両側には"宰府参り"(江戸時代には天満宮参拝をこのように呼んでいました) の人々が泊まる旅篭(はたご)が軒を連ねていたのが画いてあります。しかしいまは、おみやげ屋さん、食堂のほかに、いろんなお店が並んでいて、ちょっとした名店街のような感じです。

◆おみやげ屋さん
 どこの観光地にもあるおみやげ屋さんです。参道両側の半分ほどはこうしたお店です。御菓子、焼き物、置物、絵葉書から、キーホールダー、お守り袋、孫の手、ステッキまで、それこそ種々さまざまなおみやげものや小物が、お店いっぱいに、ところ狭しと並んでいます。とくに色とりどりの小さな天満宮参りの提灯、梅にちなんだいろいろなお菓子。それに学問の神様、書聖といわれるの天神さまの参道のお店ですので、合格祈願のはちまきや、毛筆、すずり、墨、スタンド、学用品など、いかにも太宰府天満宮のお参りに行ってきたな……と思わせるものが、目を引きます。お値段は100円クラスから。入って眺めるだけで楽しいお店です。

◆御菓子処"梅園"(おかしどころ"ばいえん")
 西鉄太宰府駅から20mほど上がった右側にあるお菓子のお店です。いかにも梅の天満宮に相応しい、優雅で奥ゆかしい情趣をたたえる、文人、茶人のお好みに適った、茶席向きの銘菓を揃えています。
 「とび梅」「鬼まつば」「東風(こち)の梅」と、それぞれのお菓子の名前にも天満宮らしさを感じますが、極め付けは「宝満山(ほうまんざん)」と「うその餅」です。「宝満山」は卵黄を原料にした淡雪羊羹(あわゆきようかん)で、その風味は茶人の松永安左衛門翁からたいへんほめられたということです。なお「宝満山」は太宰府の北東にそびえる修験道(しゅげんどう)の霊峰です。また「うその餅」は鶯色の落雁(らくがん)の粉で"ぎゅうひ"の一口餅を包み込んだ品の良い味のお菓子で、一箱ごとに小指ほどの小さな「うそ」の塑像(ほりもの)が入っています。なお「うそ」は幸せを呼ぶ天神さまのお使い鳥です。「宝満山」と「うその餅」はお店の前に用意してあります。天満宮をしのぶ格好なメモリアルです。
御菓子処"梅園" "宝満山"(左)と
"うその餅"(右)
うその餅

◆菓匠"天山"(かしょう"てんざん")
 参道一の鳥居の右側にあるお菓子のお店です。太宰府は千年余りの昔にはアジアの国々との交流の拠点として栄えていました。その歴史とシルクロードのロマンを"天山山脈"に求めて名づけたということです。
 「翔月梅(しょうげつばい)」「防人豆(さきもりとう)」「栗納豆(くりなっとう)」「小餅あられ」などが並んでいますが、一番の銘菓は「鬼瓦(おにがわら)もなか」です。その昔、堂々と建っていた大宰府政庁の軒先には、魔物や災害、疫病から人々を護る鬼の文様の瓦が据えられておりました。これが鬼瓦です。目を見開き大口を開けたいかめしいこの姿をそのまま皮に作り上げた「もなか」です。とくにそのこだわりは、もち米を粉にしてすぐに手作業で焼き上げた香ばしい皮、それに選び抜かれた粒餡がたっぷり、皮からはみ出すばかりに詰まっていることで、その歯ごたえ、ボリュームは確かに驚きの銘菓と云えるでしょう。お店ではいろいろな詰め合わせを用意しています。
●ホームページアドレスは、http://www.monaka-de.com/

菓匠天山 鬼瓦もなか

◆"もち焼きせんべい"のお店
 参道を少し上がりますと、一の鳥居にかかる前の四つ角左側に、焼き立てのおせんべいを並べた、香ばしい薫りが漂うお店があります。これが"もち焼きせんべい"、京都大原の「手焼きせんべい寺子屋本舗」の直営店です。優良産地で取れたもち米を原料にして、「たれ」も独特な風味を持つ醤油を使い、一枚一枚、念入りに焼き上げた、むかし作りのせんべいで、さくさくとした歯ざわりと、香ばしい味わいが評判です。
 醤油、七味、一味、白ごま、しそ、青のり、わさびのり、上のり、のり笹もち、ザラメ、げんこつ、浮柿、梅柿、かたやき、抹茶と、いろいろな手焼きの種類が揃っています。袋入れ、その詰め合わせが並んでいて、おみやげに、宅配便にどうぞ、というところですが、お店先のケースからお好みのせんべいをバラで買い、パリパリと味わいながら参道を歩くナウなカップルもよく見かけます。

街角のお店 お好みをバラでどうぞ・・・

◆小野東風軒(おののとうふうけん)、小野筑紫堂(おののつくしどう)
 参道の上手には、昔は天満宮に仕える社家(しゃけ)のお屋敷が並んでいたということです。参道上手の右側にある、芸術、工芸の店"小野東風軒"、それにおみやげものの"小野筑紫堂"は、そのなごりを名前に遺すお店です。
 平安時代の半ば、950年前後には小野好古(おののよしふる)が大宰大弐(だざいだいに、実質上の長官)でした。そしてこの好古が天満宮の「曲水の宴」を始めたと伝えられています。いずれもその子孫のお店で、東風軒は東小野家、筑紫堂は南小野家といわれ、代々天満宮に仕える社家でした。天満宮ゆかりのお店です。
 「東風軒は飛梅にまつわる道真公の和歌"東風(こち)ふかば……"に因んだ名前です。また小野好古の弟が有名な平安時代の書道家の小野道風(おののとうふう)で、書聖と仰がれる道真公とのつながりを持たせて、毛筆や和紙などをいろいろ並べているのですよ」と店主の小野揚子さんは云っています。

小野東風軒 博多人形、和紙など
(東風軒)
小野筑紫堂

◆屋久杉専門店 ギャラリー"清〜Saya〜"
 参道を上りつめる右側手前に、2002年5月1日、このお店が開店しました。世界自然遺産、屋久杉のもつ木目の美しさ、輝き、香りを手作りで活かした創作芸術工芸品の専門店です。
 屋久杉は、屋久島の500m以上の高地から山頂付近までに見ることができる樹齢数千年の老樹の総称です。光明もく、トラもく、笹もく、玉もくなどとさまざまな木目があり、油脂をたっぷり含んでいますので、原木そのものが素晴らしく、この工芸品は自然が生んだ見事な模様と輝きを浮きあがらせています。
 お店には、座卓、衝立(ついたて)、飾り棚の大物から、飾り箱、花台、お盆、壷、抹茶椀、茶托、茶器・酒器セットなど、それに原木置物も並んでいて、目を楽しませてくれます。
●ホームページアドレスは、http://www.yakusugi.co.jp/

ギャラリー
"清〜Saya〜"
屋久杉の工芸品

◆"キティちゃん大集合"のお店
 参道を上りますと右側中ほどに、赤い台、赤い棚に、こまごまとした品々がびっしり並んだお店があります。軒の看板には「HORIGOME」。キティ限定商品の専門店です。
 まず目に飛び込むのは、隙間もなく吊り下げられた携帯電話用のショートストラップ。全国各地の方々が見えますので、太宰府は勿論、九州の有名なキャラクターが揃っています。博多の山笠(やまがさ)、どんたく、明太子(めんたいこ)、ラーメン、佐賀のむつごろう、長崎の蛇踊り(じゃおどり)、熊本のおてもやん、大分のかぼす、宮崎の日向夏(ひゅうがなつ)、鹿児島のおごじょ、砂風呂、などなど、店先と奥の二台に"お好みのものをどうぞ・・"と用意されています。お値段は400円前後です。
 またお店一杯に、大小さまざまな"キティちゃんぬいぐるみ"が並んでいます。お値段は1,000円程度から上はいろいろ。見るだけでもホッとする、楽しいお店です。

◆博多名産の直売店「ふくや」「福太郎」「博多松屋」
 天満宮には全国から多くの人々が集まります。その方々に便利なように、参道には、博多の名産が太宰府で手に入る直売店が出ています。

 まず、博多名産といえば"明太子(めんたいこ)"。このお店が二つあります。
 その一つが参道の上り左側にある「ふくや」です。"レギュラー、マイルド(着色、無着色)、どっから"と3種の辛さ、それに"数の子めんたい、いかめんたい"など、ウィンドウにはたくさんなメニュー見本が並んでいます。今年(2002年)8月末までは1ヶ所3,000円以上の発送お買い上げの場合は、送料無料のサービス中です。
 もう一つが西鉄太宰府駅から下がった右側の「福太郎」です。"福撰・味のめんたい"(着色、無着色)、それにいか、たこ、くらげ、ふぐ、甘えび、数の子、しろうお、ほたてなどの"和え物(あえもの)めんたい"をそろえています。ここでも今年(2002年)8月末までは県内300円、県外500円の送料サービス中です。
 二つのお店ともに、宅配発送はクール航空便で、全国2〜3日で届きます。またお値段は、おみやげに手頃な5,000円までが用意されています。
 詳細はつぎをご覧ください。
●ふくや・・・・http://www.fukuya.com
●福太郎・・・http://www.fuku-fuku.com/

つぎに「福太郎」と同じお店に、和菓子の名店「博多松屋」が直売店を出しています。十数種類のお菓子をそろえていますが、なかでも一番注文が多いメインは博多特産の「鶏卵素麺(けいらんそうめん)」です。これは卵の黄身を糖蜜で練り上げてそうめんのような姿にした、上品な風味のお菓子で、いまから330年前、延宝元年(1673年)にお店を始めた初代の松屋利右衛門(まつやりえもん)が、長崎で名人の鄭氏から作り方の秘伝(ひでん)を授かったといわれています。お値段は500円からの箱詰め各種。宅配発送を受付けています。

ふくや 福太郎(左)と
博多松屋(右)






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