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小倉城をのぞむ紫川河畔に、沈滞ムードを吹き飛ばす、市活性化の起爆剤にと2003年4月に新しい街「リバーウォーク北九州」が誕生。街のオアシスである紫川、勝山公園、小倉城などの自然と歴史的遺構に囲まれた新しい北九州の、そして豊かな未来への期待のシンボルとなる賑わい空間が形成された。 約3.6haの区域に、専門店街・映画館等の「サービス・商業ゾーン」、各種文化的なイベントを可能にする北九州市の大・中・小ホールを中心とした「文化ゾーン」、新聞社、放送局などの「情報発信ゾーン」を合わせもった高度な機能と華やかさのある多彩な都市機能の複合がこの街の大きな魅力である。さらに周辺の公共施設もあわせて整備することで、北九州市の都心にふさわしい魅力ある街並みが出現し、市民の憩いの広場としても大変な注目を集めている。これは世界屈指の商業空間設計者、米国のジョン・ジャディさんがデザインした作品であるが、消費不況脱却のウルトラCである。 |
| ◆ 周辺の歴史や自然との融合 |
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隣接する小倉城や紫川との調和に配慮し、日本の伝統的な風景を表現している。 「大ホール棟」は、すり鉢状の赤で漆を表現。そびえる「高層棟」は日本瓦をイメージした黒っぽいグレー、半月型の「中ホール棟」は大地を表す薄茶色のコンクリートパネルで、部分的に御影石を打ち込んでいる。巨大な箱形の「シネマ駐車場棟」は稲穂をイメージした鮮やかな黄、足元を占める低層棟はしっくい壁風の白となっている。 小倉城から眺める「リバーウォーク北九州」は華麗な色彩の幾何立体の集合建物だ。大スケールの模型そのままのダイナミックさは、見る者の目を奪う強烈な印象は目を閉じても映像が瞼にこびりつく。 すぐそばに、武蔵・小次郎の決闘を許可した細川忠興が400年前に築城した小倉城があるが、奥方は信長に謀反を起こした本能寺の変の明智光秀の娘のガラシャ夫人である。 忠興が今の世にいたとしたら、忽然と現れた現代の城「リバーウォーク北九州」に、腰を抜かしたことであろう。当初は、お城の横になぜ、このようなハデハデなお化けを建てるのだろうと疑問を感じていた人も多かったが、今では、旧い物と新しい物の調和と共存が図られていると理解を示す人が多数を占めるようになった。一見の価値はあり。 |
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| ◆ 人が吸い寄せられる空間に脱帽 |
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五つの棟が一体となった施設内には、紫川寄りの「エナジーコート」、小倉城寄りの「ミスティックコート」と言う広場がある。「エナジーコート」の売り物は噴水ショー。「美しく青きドナウ」などの優美な調べに乗って、緑・青・赤のライトに照らされた水が16mの高さまで噴きあがって黄色い歓声があがった。「ミスティックコート」では、各種のイベントが開かれている。商業ゾーンの店舗面積は計3万3千平方メートルある。専門店街「デコシティ」と食のトータルフロア「フードパオ」に約150のテナントが入り賑わっている。 内部を歩くと「モール空間の神様」の演出に目を見張らされる。赤は北九州芸術劇場の大ホール、グレーは朝日新聞西部本社と北九州市立美術館分館、薄茶はNHK北九州放送局、黄はシネマコンプレックスと店舗、白も商業施設などになっている。それらのすき間と継ぎ目をモール(通り抜け遊歩道)に仕立てている。薄茶と黄の棟に設けられた半屋外の円形広場を結ぶモールは、上から見ると記号の∞の形であり、そこは空間体験の「メビウスの輪」。周回すると、意識せずに半屋外から屋内、さらに屋外へと位置取りが変わってゆく。どこでも外気を感じることができるのは、ひとつながりのモールの効用か。来訪者は季節の移ろいを館内のそぞろ歩きで体感することができる。都市を周回する楽しみを実感させる構成に、多くの人が吸い寄せられているみたい。一度是非足を運んでみられたらどうだろう。 近くには、小倉城の他にも、八坂神社、小倉城庭園、松本清張記念館、水環境館、無法松の碑、森鴎外旧居などのみどころ場所もたくさんある。 ★アクセスとしてはJR小倉駅から徒歩10分、JR西小倉駅から徒歩3分。都市高速道路の小倉駅北口・大手町・勝山出入口から車で3分。駐車場料金は150円/30分。(買物で割引あり。)> |
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| ◆ 生まれ変わった紫川 |
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紫川周辺の「リバーウォーク北九州」、井筒屋や、JR小倉駅、中央商店街一帯の小倉北区の中心部で光の祭典が始まった。地元の商店街などが2年前から行なっているが、今年はリバーウォーク開業もあり、一層活性化したみたい。前年のほぼ2倍の40万個の電球が夜を彩っている。11月14日から1月12日の2ヶ月間、夢の国の不夜城の出現である。あまりのファンタスティックな雰囲気に行き交う人も感嘆の表情。若者も中高年も今はやりのカメラ付き携帯でパチリ、パチリ・・。夜は人通りのなかった一帯がにわかに活気づいてきた。 「リバーウォーク北九州」の目の前は紫川である。水面を渡る風が心地よい。紫川の護岸に作られた滝や噴水が人々の心にやすらぎを与えてくれる。かって、工場排水や、生活排水に汚されたが、今、公共下水道の整備など、川の再生に向けた取り組みが着実に進み、浄化の歩みと共に、川べりの風景も大いに様変わりした。緩やかな流れにネオンの輝きがくっきりと映し出される。新しく登場した大型複合商業施設「リバーウォーク北九州」が夜遅くまで放つ明かりで、河川敷の散歩を楽しませてくれている。誰も寄り付かなかった川が百万市民のオアシスに生まれ変わったようだ。 (筆者:小西) |
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