<コンシェルジェのトップへ


歴史のロマンが満ちている、わがふるさと・湯川(安部山)

九州の玄関口・小倉の郊外にある湯川(安部山)はわが安住の地であるが、歴史のロマンと深いかかわりががあることに改めて感銘をうけている。歴史に出てくる和気清麻呂(わけのきよまろ)という人物をごぞんじでしょうか。皆さんの周りにも歴史とかかわりが深い場所や意外な有名人などの存在に気がつかれるかもしれませんね。今回は北九州の和気清麻呂伝説を紹介しよう。

地図→ご参照
      (北九州市小倉北区妙見町17番1号=足立山妙見宮)
      (北九州市小倉南区湯川3−3−30=湯川水神社)
      (北九州市小倉南区湯川139−21付近=安部山公園)

◆ 和気清麻呂伝説あれこれ  
  今から千二百年余り前(奈良時代)に、時の僧、弓削道鏡(ゆげのどうきょう)は、天皇の地位につこうと考えていた。付け人は、「道鏡を天皇にすれば、天下は平和になるという、宇佐八幡宮からのお告げがあった」と、うそを言って道鏡を喜ばせた。そこで心配になった第四十八代の称徳天皇(女帝)は、和気清麻呂公に命じて、「宇佐八幡宮」(現在の大分県)のお告げを、確かめにやった。宇佐から帰ってきた「清麻呂公」は「道鏡のような、よくない者は早くしりぞけよ」との神のお告げだったと、天皇に報告した。これを聞いた道鏡は、大いに怒り、「清麻呂公」を大隈国(現在の鹿児島県)に流した。途中、船は豊前の国、宇佐長洲に着いたとき、道鏡の追っ手から足の筋を切られた。たちどころに現れた多くの猪が清麻呂公をかばい、その一頭が公を背に乗せて宇佐神宮の神前へと導かれ、再び神のお告げを受けた。宇佐八幡大神は「これより、北西十数里、規矩郡竹和山の麓に霊泉がある。その湯に入りたまえ」と教えられた。公はたいへん感激し、神馬を借りて急いで竹和山の麓にある石川村(現在の湯川町)に着き、霊泉につかったところ、不思議にも数日で両足の傷は元のごとく治った。それ以後、竹和山を足立山(あだちさん)と呼び、又、湯がでていたことから湯川(ゆがわ)と呼ぶようになった。

和気清麻呂公の説明版

猪にまたがった清麻呂公

九州の玄関口・小倉駅が起点に
◆ 霊験あらたか足が立った
  「和気清麻呂公」は、足が癒えると共に自ら[足立山]に登り、至誠を尽くして妙見大菩薩に天皇の御血統が安泰であり、反逆者がいなくなるようにと17日間断食をして祈った。妙見様が御降臨され、「汝の願い、ききいる」とのお告げがあった。天皇の御血統は安泰し、妖人道鏡は下野国に流され、「清麻呂公」は平城の京に呼び返されました。「清麻呂公」は四男磐梨妙運をこの御降臨の地に送り、「足立山妙見宮」を創建された。足立の妙見さんで親しまれている当宮は、宝亀元年(770年)和気清麻呂公の創紀した全国唯一の神社であり、全国の妙見総本宮として現在に至っている。和気清麻呂公の足が治ったことから、足の神様としても、多くの人々が御神徳をいただくため参拝に訪れる。
尚、「清麻呂公」が温泉に行く途中、小川で遊んでいた子どもに「お湯のあるところはどこか」と訪ねられた。子どもはお湯の出るところまで案内してあげたところ、お礼として子どもの屋敷に「御告川」(おつげがわ)という名を与えられ、これ以来家の横を流れる川を「御告川」と呼んでいる。(今、この川は小原川(おばるがわ)となっている。) 

足立山妙見宮本殿

狛犬でなく珍しい猪の像

本殿につながる昔からの階段
◆ 清麻呂公の銅像
  「足立山妙見宮」の鳥居をくぐり階段を登った所には、「清麻呂公」を助けた「猪の像」が両側にでんとかまえている。又、境内には「猪にまたがった清麻呂公」の銅像がある。
春には境内にある「しだれ桜」が咲き誇り美しい。春のみどころの一つでもある。又、正月は多くの参拝客で身動きできなるほどの大賑わいとなる。
「清麻呂公」の銅像は「足立山妙見宮」以外にも幾つか残っている。一つは、小倉から宇佐につながる旧中津街道そばにある「湯川水神社」境内にもある。湯川に住んでいる私にとっても大事な氏神様であるが、こここそ、「清麻呂公」が足を浴した霊泉が涌き出たと言われる場所である。そして、「湯川水神社」から「足立山妙見宮」につながる「足立山」の麓の安部山公園にもう一つある。湯川水神社から旧中津街道を少し歩くと、安部山公園につながるなだらかな坂道があるが、この坂道は桜並木で春は「桜のトンネル」で道行く人の目を楽しませてくれる。「足立山妙見宮」→「湯川水神社」→「安部山公園」→「足立山妙見宮」をぐるりと一回りすると、歴史のロマンそして「和気清麻呂公」についてずいぶんと理解が深まるものと思う。又、逆廻りコースも面白いかも。一度、時間があれば訪ねてみられたらどうだろうか。
我が家はこれらのすぐそばにあるが、歴史と深く関わった史跡の地に生活していることを誇りに思う。今でも猪が「足立山」に多数存在する。実は我が家は足立山連峰の麓にあるのだが、裏庭の畑には「猪」が夜な夜な出没し、農作物を荒らすのがチョット残念であるが、神社の守り神(猪)のいたずらとあきらめている。
*和気清麻呂:天平5年(733年)生まれで日本古代史の中で桓武天皇の信任を得て、奈良時代から平安時代の転換期に活躍した人物。平安遷都は彼の立案。
*弓削道鏡:僧侶、太政大臣禅師になり、法王の位につく。

交通アクセス:JR小倉駅よりタクシーで15分(足立山妙見宮)、公共バスもあり。又、マイカーの人は、足立山妙見宮から安部山公園につながる道がドライブコースで、眼下に広がる小倉の市街地の景色を楽しめる若いカップルのデイトコースにもなっている。又、ウオーキングを楽しむ中高年の姿も多く見られる。ついでに湯川水神社まで足を延ばしてはいかが。(筆者:小西40830K4)

足立山妙見宮境内のしだれ桜

湯川水神社の清麻呂公銅像

安部山公園につながる桜トンネル





…お問合せはこちら
Q-shu my-concierge