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源平壇ノ浦の戦い(3)

源平ゆかりの地は日本各地にあるが、源平合戦最終の地が「関門海峡」である。
1185年(寿永4年)3月24日、壇ノ浦において最後の雌雄を決する戦いが始まった。
対戦当初、500艘の船団に赤旗を翻す平家軍と片や800艘に白旗を翻す源氏軍が海の上での戦いに的を絞った。
(*両軍の兵船の数は、「吾妻鏡」では源氏844艘、平家500余艘となっている。又、「源義経が戦況を鎌倉へ報告した注進状」でみると、平家500余艘、源氏840艘となっており、いずれも源氏の船団が多いと見ている。)しかし、地元関門の歴史研究家の中には、開戦直前の戦力は平家800艘、源氏500艘と平家が優勢であったとの見方がある。
だが、合戦の途中で、四国の阿波民部太夫の軍船300艘が寝返ったことで戦力が入れ替わったということで、この説も説得力があるように思える。

  和布刈公園周辺地図

◆ 戦いの火蓋が切られる
  源氏方は、長府の満珠・干珠島に船団を集結、平家軍は門司の田ノ浦に集結し、睨みあった。(*満珠・干珠島は日本一の初日の出の場所としても有名)

いよいよ合戦という時、平氏の勢力にあった一部が源氏方に寝返り、その数300艘として船団の形勢も逆転した。
当初は、潮の流れは東流れで、平家方有利に戦いを展開していた。しかし、潮の流れも東流れから、西流れに変わり源氏方に味方した。

源平合戦のヒーローである「源義経」と、平家軍の実質上の指揮官である「平知盛」「(平清盛の4男)の二人が必然的に、クローズアップされるが、今回、義経の八艘跳び伝説を生んだ平家の武将「平教経」(清盛の弟、教盛の次男)の勇気に焦点を当ててみたい。屋島の戦いでは、武勇で知られていた義経の家来の佐藤継信を強弓で射殺し、壇ノ浦では義経を追い回している。勿論、義経の顔を知らないが、派手好みの義経は赤く目立つ鎧を着用していたと言われる。
この目立つ源氏の武将に目をつけて追い回したが、身の軽い義経はその難を「八艘跳び」で逃れた。今でも門司和布刈公園の「和布刈第二展望台」には、高さ3メートル、長さ44メートル、1400枚の有田焼の陶板に、最後の戦いの模様が描かれている。

源氏軍終結の満珠・干珠島

八艘跳びの義経

関門海峡を望む広場
◆ ライトアップされた幻想的な合戦の大壁画
  今、昼間の関門海峡の景色はとても素晴らしいが、関門海峡の夜景散策と「ライトアップされた源平合戦の大壁画」が又、幻想的で素晴らしく、夜景ウオッチングにお連れしたお客さんは、どなたも感嘆の声を上げられる。
一度、ライトアップされたこの大壁画を皆さん方にも見せたいものである。
平家の最後を悟った、二位の尼(平清盛の妻)や、安徳天皇、建礼門院(安徳天皇の母)の姿も描かれている。

その壁画の中に、なんとイルカの姿が描かれている。今から800年以上も前の源平の戦いの頃、関門海峡にもたくさんのイルカが生息していたことになる。
その数、千匹とも言われるが、そのイルカの動きが源氏と平家の運命を変えたとの言い伝えがある。
平家軍には陰陽師(おんみょうし)がおり、占いの結果、「イルカが源氏の舟の下を通れば源氏の負け、反対ならば平家の負け」と出た。イルカは平家の舟の下をくぐった。

義経を追う教経

安徳天皇、二位の尼の御座船

関門海峡にイルカの大群
◆ 平家哀れ いつかは滅びゆくものか
  潮の流れが速く、潮流も東流れ、西流れにと一日に4度も変化する。又、潮の速さも早い時は10ノット(約18km)まで速くなるなど変化する。そして味方の裏切り、義経の奇襲戦法など、いくつかの要因があるが、最後は平家が負けを確信せざるを得なかった。
「安徳天皇」を抱いた「二位の尼」が海に沈むのを確かめた「平知盛」以下、平家の武将たちが次々に海に飛び込んだ。
義経に取り組む寸前で逃げられてしまった「平教経」は源氏方の手勢で安芸太郎、弟の次郎を両脇に抱え込み「いざ、おのれら、冥土への旅の共をせよ」と叫ぶや、ざんぶと海へ飛び込んだ。
能登守教経、生年26歳であったとのこと。

平家武将の妻や女官たちも生き恥をさらすよりはと次々に海に飛び込んだ。
その中に、能登守教経の妻も身を投じたが、門司の大積の浜に遺体が打ち上げられた。村人達が丁寧に埋葬し弔った。彼女は死後、海御前(あまごぜ)と呼ばれているが、いつしか河童の総帥になったと言われ、大積神社の境内には水天宮に、硯石でできた海御前の碑と河童の像が祀られている。

アクセス:北九州の玄関口、小倉駅までは新幹線で移動。小倉駅よりJR鹿児島本線の終着駅、門司港駅までは約14分で到着。和布刈公園まで歩いて20分。車での移動も可能。駐車場完備。
*筆者:小西(050619k7)

海御前の像

大積の天疫神社

関門海峡遊覧船で歴史に浸る





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